女性が起業する際の注意ポイント


またたび企画では2011年以来、数多くの女性起業を支援してまいりました。
セミナーにご参加いただいた方から、「女性が起業するにあたり、特に気を付けることはありますか?」
というご質問をよく頂きます。
本日はその質問にお答えする形で、私が考える”女性起業で気を付けるポイント”をお伝えできればと思います。

女性起業で気を付けるべき5つのこと

  1. 勉強は大事だが、実践でしか学べないこともある
  2. 仲間は大事だが、仲間内から一歩抜け出す勇気も必要
  3. 採算度外視ではなく、黒字を出すことを常に意識
  4. 人のアドバイスを聞くのは大事だが、自分がやりたいことは優先させてもよい
  5. 見栄・噂話・他人からの評判に惑わされそうな時は、起業したいと思った原点に立ち戻る

以上の5点を選んでみました!
どれも男性・女性に関わらず、起業する際に重要なことだと思います。

しかし多くの女性の起業を見てきた中で
”まじめにコツコツとやるタイプ”
”人とのつながり方が上手”
”コミュニケーション能力が高い”女性が、特に陥りがちなポイントを選んでみました。

下記では、各点を少し掘り下げて解説したいと思います。

1.勉強は大事だが、実践でしか学べないこともある

起業にあたり、自分が専門とする分野について学び続けることは重要です。
一方で、起業に役立つスキルを取得するために何年も勉強を続け、自分で完璧だと思えるまで、
なかなか一歩を踏み出せない、まじめなタイプの女性起業家志望の方もいらっしゃいます。

実際のところ、起業・開業に対して”完璧に”技術やスキルを習得できる日は残念ながらやってきません。
起業に成功している人でも、自分のスキルに満足している人はだと思います。

何故なら、起業時に最新の知識を持っていても、すぐに陳腐化します。
どんなに優れた技術をもっていても、しばらく使わなければ、すぐに他の人に追いつかれます。

つまり、起業後も技術やスキル・知識を磨き続けることは、起業を成功させるためには必須ということです。
言い換えると、スキルを完璧に習得するまで起業しない、ということは、一生起業できない、とイコールです。

どんなに不安があっても、どこかのタイミングで起業に一歩を踏み出す必要があります。
起業しても、スキルが足りていないために、お客様からお𠮟りを受けたり、
トラブルを起こしてしまったりすることもあるかと思います。
そうした出来事にうまく対処して、自分の学びとしてさらに成長できるかが重要なポイントです。

私自身は2011年に起業しましたが、それまでは会社員の経験しかなかったので、
起業については右も左も分からない状態でした。

当初は自分のスキル以上のものを引き受けてお客様にご迷惑をおかけしたり、
見積りよりも多くの時間がかかって徹夜になったり、色々なことがありました。

そこから得た経験は、ずっと勉強を続けていたり、会社員として過ごしていては、
身につかなかったものだと思います。

起業後に得られる実体験と、学び続ける知識を掛け合わせることが
起業には重要だと思います。

2.仲間は大事だが、仲間内から一歩抜け出す勇気も必要

次の点は、コミュニケーション能力が高く、人とのつながりを大事にする女性の起業において、ぜひ注意していただきたいポイントです。

一般的には、起業においてコミュニケーション能力が高いことは、非常に有利です。
なぜなら、ビジネスで最後の決め手になるのは、人と人とのつながりであり、
同じ価格・同じサービス内容なら、つながりが少しでもある方から
買いたいのが自然の心理だからです。

一方で、コミュニケーション能力が起業の足を引っ張る例もあります。
よく頂くご相談としては、同じ先生・同じスクール下で学んだ人たちと、同分野で起業する場合に、
”目立つとよく思われないので、控えめに起業したいのですが・・”というものです。

その状況は気持ちとしては分かるのですが、お客さんの立場から見るとどうでしょうか・・?
お客さんからすると、誰と誰が同じ先生下・同じスクール下で学んだ、なんてことは関係ないことで、
自分に一番良いサービスを提供してくれる人から、物やサービスを購入したいと思うでしょう。

過去に一緒に学んだ仲間は、起業後にも刺激しあう仲間として大事です。
でも起業を成功させるためには、サービスや商品を買ってもらうことが必要で、
買ってくれる相手は当然、仲間ではなくお客さんです。
仲間からの評判を気にするあまり、お客さんをないがしろにしてしまっては
本末転倒と言わざるを得ないでしょう。

3.採算度外視ではなく、黒字を出すことを常に意識

女性で起業を志す方の中には、特に儲けは意識しておらず、やりがいを重視している、という方がいらっしゃいます。
しかし、赤字続きだったり、黒字でも自分の人件費も出せないような状態が続くと、
初めはやる気で乗り切れるのですが、長く続けることはできません。

例えば自宅などで起業する場合で、固定費はかからないので黒字ですという場合も、
自分がかかわる人件費を計算してみたら、時給が100円にも満たない、という方もいらっしゃって、
これも実質的には赤字、ということになります。

宣伝やサービス作り、サービスの提供、経理業務など、一人で起業する場合、やることはたくさんあります。
1日10時間、12時間働くという方も多いと思います。
その労力に値する金額が稼げているのかは、やはりしっかりと金額換算してチェックすべきかと思います。

4.人のアドバイスを聞くのは大事だが、自分がやりたいことは優先させてもよい

こちらもまじめでコツコツタイプの方に時に見られることですが、
人からのアドバイスを受けすぎて、自分の事業をどう進めればよいか迷い、立ち止まってしまう方がいらっしゃいます。

また、カウンセリングやセミナーを受講しすぎて、セミナーを完了することが目標にすりかわってしまい、
起業して何を達成したかったかのか、ゴールが見えなくなってしまった、という方もいらっしゃいます。

起業するにあたり、起業した理由や達成したいゴールは人それぞれだと思います。
他の人にアドバイスを求めると、”そのやり方では儲けることができない”や”もっと簡単に成功できる方法がある”など、
色々なことを言われると思います。

自分が間違えていたと思うことは、素直にアドバイスを聞き入れてもよいかと思いますが、
アドバイス通りに動く必要は全くありません。
何故なら起業したのは自分ですし、自分がやりたいこと、進みたい方向については、自分が一番よく分かっているからです。

他人がやった通りにやって、自分が成功できるという保証はどこにもありません。
どちらにしてもリスクがあるのであれば、自分がやりたいこと、進みたい方向を優先させてみる方がよいのではと思います。

5.見栄・噂話・他人からの評判に惑わされそうな時は、起業したいと思った原点に立ち戻る

女性はコミュニケーションに長けた方が多く、それは起業に有利であることは先ほど申し上げましたが、
一方で仲間を大事にするあまり、そこでの自分の評判や噂話に翻弄されてしまう、という方がいらっしゃいます。

”XXさんはXXXをして事業を成功させたらしい”
”XXさんはXXXに失敗してうまくいっていないらしい”

そんな噂話が起業仲間うちで広がると、自分も成功して仲間内によい評判が立つようにしたい、や
失敗して仲間の間で悪い噂になりたくないなど、
自分がどうなりたいかよりも、自分が他人にどのようにみられるか、の方が気になってしまう方がいます。

人間なので、人からどう思われようと全く気にしない、ということは難しいかと思います。
しかしせっかく起業をして、自分がやりたいことに打ち込めるようになったので、
人からどう見られるかはひとまず置いておき、自分がやりたいことに打ち込んでみるのはいかがでしょうか?

以上の5点につきまして、いかがでしたでしょうか?

今後起業を目指されている方の参考に少しでもなれば嬉しいです!

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