2020年から続いたコロナ禍がようやく明けて、日常生活が戻ろうとしています。
朝夕の電車も混みはじめ、通りの飲食店にも賑わいが戻るのを見ると
コロナ禍がようやく終わるのだな、としみじみと思います。
目黒に新しく事務所を構えた翌年に迎えたコロナ禍・・。
東京の女性起業支援を行う小さな会社が、あの特殊な3年間をどのように過ごしてきたか、
忘れないように記事に残しておきたいと思います。
Contents
突然の緊急事態宣言
2020年の3月に緊急事態宣言が出た時、
街は静まり返り、人の往来が止まりました。
私は用事があって、目黒のオフィスに出社していたのですが、
普段は大賑いのJR目黒駅前の広場が閑散とし、これから世界はどうなってしまうんだろう・・
涙が出そうになったことを憶えています。
トイレットペーパーとマスクが店頭から消えたのもこの頃でしたね・・。
コロナが個人事業主や中小企業に与えた影響
そんなコロナ禍が、中小企業や個人事業主に与えた影響はどうだったのでしょうか?
帝国データバンクによると、2023/6までのコロナ関連の倒産件数は5666件です。
しかしこれは法的整理を行った件数なので、届け出はせずに休眠状態になっている中小企業や、
個人事業主ではない小さなビジネスもあわせると、もっと大きな数字になるのではと思います。
コロナ禍の起業への影響
コロナ禍が、起業・開業に与えた影響はどうでしょうか?
2020年の日本政策公庫による新規開業実態調査では、2020年時点で
開業後1年以内の企業5,176社のアンケート結果が残っています。
開業して1年以内にコロナ禍を迎えるという、大変な思いをした皆さんですね・・。
それによると、”開業時の平均従業者数は減少傾向”であり、”売上が「増加傾向」の開業者は半数を下回る”
との結果がでています。開業してすぐにコロナ禍があれば、自然とそういう結果になりますよね・・。
なによりこのコロナ禍により、人の行動が大きく変容しました。
今まで普通に外出し、他人と会い、一緒に行動していたのが、
コロナ禍を境にして、”他人に会わない”、”大人数で集わない”ことが推奨されたのですから、
人が移動することで成り立つサービス業や飲食業をはじめ、全ての業種において
大きな影響は避けられませんでした。
女性起業家・教室業へのコロナ禍の影響
またたび企画で支援している女性起業家の方々にも、もちろん大きな影響がありました。
影響が大きかったとお客さんから直接伺ったのは、このような業種でした。
・自宅に生徒を招く教室業(料理教室やお花教室など。コロナ禍で他人を家に招くのが難しくなったため)
・来日外国人向けの事業(海外むけ料理教室や旅行ガイドなど)
・パーティ・結婚式関連の事業(ウェディングプランナー・写真家・スタイリスト・貸衣装など。自粛ムードがあったため)
・人の身体に接する業種(サロン・マッサージなど)
・母親向けの事業(平日昼間のお教室など。子供の登校停止により、大人が家から出られなくなったため)
・楽器・声楽関連の事業(声を出すこと、楽器の使用が制限されたため)
もちろんこの他の業種でも、多少なりともの影響は避けられなかったと思います。
結果として、事務所をクローズして自宅に戻った、事業以外の収入を得るために別の仕事も始めたなど、
完全に事業を辞めるには至らないものの、事業を縮小せざるを得なかった方も多かった印象です。
その頃、またたび企画は・・?
またたび企画自身にももちろん影響がありました。
それまでは目黒会場にて、最大3人までのウェブ集客に関するグループセミナーをほぼ毎日開催していたのですが、
コロナ感染のリスクを考えて、グループセミナーの開催は難しくなりました。
2020年3月-5月の間はセミナーは全て休止し、6月からは目黒会場での開催はマンツーマンのみに変更しました。
またその頃、ZOOMでのオンラインセミナーをスタートしました。
ZOOMセミナーを開催したことで、今まで目黒に来られなかった遠方のお客さんともつながることができ、
新たな可能性を感じることができました。
しかし通常のセミナーを開催できないことの影響は大きく、セミナー開催頻度は通常の1/5程度に落ち込みました。
コロナへの感染
コロナ禍も2年目に入った2021年の夏、私自身もコロナに感染しました。
幸いなことに熱もあがらず、軽症な方でしたが、それでも約1週間はベッドから離れられずでした。
コロナにかかる数日前に、納期が短い急ぎの仕事を受注しており、病気のためにその納期を伸ばすわけにはいかないので、
寝る→仕事をする→寝る を繰り返した1週間でした。
お客様の中でも、コロナに感染した方はたくさんいらっしゃいました。
有給を使って療養できる会社員と違い、個人事業主や1人起業家にとっては、働けない期間=無収入となります。
コロナをきっかけに、自分が病気で働けない間でも、仕事を回せる環境づくりの大事さを実感した方も
多かったと思います。
コロナ禍が終わった今後の展望
2023年の5月にはコロナも5類感染症に分類され、マスク着用などが一律に求められることはなくなりました。
入出国時のワクチン接種を求められることもなくなり、海外との行き来も盛んになってきています。
コロナ禍で落ち込んだ需要も、コロナ前に戻っていくのでしょうか?
実際はそれほど簡単ではないのでは、と感じています。
なぜなら2020年~23年の間、起業家や個人事業主の皆さんは、事業を潰さずに現状を維持することで
手一杯だった方が多いのではと思います。
コロナ禍には事業を支援する補助金の支給もありましたので、それを元に事務所の家賃や人件費など、
最低限必要な事業経費を賄っていた、という方も多かったのではないでしょうか。
ただ、現状の事業を維持しようとして守りの姿勢を取った場合、残念ながらそのままの規模を維持することは難しく、
徐々に衰退に向かっていきます。
事業というものは、常に事業拡大しようとして工夫を重ねることが必要で、その結果がようやく
現状維持もしくはわずかに事業拡大につながっていく、厳しいものだと思います。
2023年で迎えている事業の現状は、2020年~23年の間の事業への姿勢の結果です。
コロナ禍の間は現状維持が精一杯だった方も多いと思いますので、コロナ禍が明けた今こそギアを切り替え、
これから成長期を迎えることができるかが、勝負になると思います。
皆さん、準備はいかがですか?
各種の起業支援セミナーを取り揃えてお待ちしています
またたび企画では、女性起業家の方むけに、ウェブ集客を支援する様々なセミナーを実施しています。
コロナ禍も収束に向かい、いよいよ集客を本格化したいとお考えの皆様、是非受講を検討ください。